初回掲載日:2026年10月23日 14:00 / 最終更新日:2026年11月02日 13:30
平素よりシマンテック製品、カーボンブラック製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。
2026年10月21日、PHPに深刻な脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619、通称「PHP2Shell」)が公開されました。深刻度はCRITICAL(CVSS基本値 9.2)です。
Broadcom社の公開情報をもとに、Broadcom製品への影響と、お客様にお願いしたい対応をお知らせします。
※「注)ログインが必要」の印があるものは、Broadcomサポートポータルにログインしてからご利用ください。ログインには、Broadcomアカウントが必要です。
対応をお願いする製品
Symantec Endpoint Protection Manager(SEPM)
対象:修正ビルドを適用していないすべてのSEPM(14.3系・14.4系とも)
| バージョン系列 | 対象となるバージョン | 修正ビルド | 日本語版インストーラ |
|---|---|---|---|
| 14.3系 | 14.3.27716.10000より前のすべて | 14.3.27716.10000(14.3 RU10 HF) | Symantec_Endpoint_Protection_14.3.0_RU10_HF_b27716_SEPM_JP.zip |
| 14.4系 | 14.4.494.0000より前のすべて | 14.4.494.0000 | Symantec_Endpoint_Protection_14.4.0_HF_b494_SEPM_JP.zip |
- 修正ビルドは、Broadcomサポートポータルからダウンロードしてください。注)ログインが必要
- 更新が必要なのは管理サーバー(SEPM)だけです。各端末のSEPクライアントは影響を受けないため、更新の必要はありません。
- 修正ビルドの中身は、PHPモジュールの更新だけです。機能の追加や不具合の修正は含まれていません。
- 適用にかかる時間は、環境によって異なりますが、おおむね20分です。適用後にOSを再起動する必要はありません。
- 14.3 RU10より前のバージョンからアップグレードする場合は、RU10までに追加・変更された機能や不具合の修正もあわせて適用されます。
- SEPMを止めたり、PHPモジュールだけを止めたりする回避策は用意されていません。修正ビルドを適用してください。
手順・関連資料
- Symantec Endpoint Protection (SEP) の最新リリースへのアップグレード
- Symantec Endpoint Protection Manager (SEPM) のシステム要件(適用前の確認用)
Carbon Black App Control Server
修正版のビルド8.12.2と8.13.2が公開されています。どちらもPHPに関する変更だけを含んでいます。
| 現在のバージョン | アップグレード先 |
|---|---|
| 8.12以前 | 8.12.2または8.13.2 |
| 8.13 | 8.13.2 |
- 修正版は、Broadcomサポートポータルからダウンロードしてください。注)ログインが必要
- 各端末のCarbon Black App Control Agentは影響を受けないため、更新の必要はありません。
- 必ず "Upgrading the App Control Server" のKB記事にある内容に従って、更新してください。
手順・関連資料
- Upgrading the App Control Server(アップグレード手順・英語)
- App Control PHP2Shell Impact - CVE-2026-109618 and CVE-2026-109619(英語)
CloudSOC SpanVA Appliance
Broadcom社のアドバイザリ(2026年10月23日 米国時間)で、影響を受ける製品に追加されました。
対象のバージョンと対応方法は、下記のBroadcom社の個別アドバイザリをご確認ください。
- なお、CloudSOC Cloud Access Security Broker(CASB)本体は影響を受けません。
関連資料
- CloudSOC SpanVA Applianceのセキュリティアドバイザリ(英語)注)ログインが必要
Content Analysis and Malware Analysis(CASMA)
Broadcom社のアドバイザリ(2026年10月30日 米国時間)で、影響を受ける製品に追加されました。
| 対象となるバージョン | 修正版 |
|---|---|
| 3.2.3.3より前のすべて | 3.2.3.3 |
- 修正版は、Broadcomサポートポータルからダウンロードしてください。注)ログインが必要
- Broadcom社によると、CASMAに影響する攻撃が実際に成立する事例は、現時点で確認されていません。
- 修正版の適用に加えて、Broadcom社は、管理系システムへのアクセスを権限のある利用者に限る、リモートアクセスを信頼できるシステムに限るなどの、リスクを下げる対策を推奨しています。
- なお、Content Analysis(CAS)単体は影響を受けません。影響を受けるのは、Malware Analysisを含むCASMAです。
関連資料
影響を受けない主な製品
次の製品は影響を受けないため、対応の必要はありません。
Symantec Endpoint Protection(SEP)クライアント/SEP for Mobile/Symantec Endpoint Security(SES)/Endpoint Security Agent(ESA)/LiveUpdate Administrator(LUA)/Symantec Endpoint Detection and Response(EDR)On-premise/Data Loss Prevention(DLP)/Critical System Protection(CSP)/Data Center Security(DCS)/Cloud Secure Web Gateway(Cloud SWG)/CloudSOC Cloud Access Security Broker(CASB)/Content Analysis(CAS)※CASMAを除く/Symantec Protection Engine(SPE)Console/Carbon Black App Control Agent/Carbon Black Cloud/Carbon Black EDR/Symantec VIP/Ghost Solution Suite/Email Security.cloud
上記以外の製品の状況は、Broadcom社の公式情報でご確認ください。
公式情報(Broadcom社)
- 製品全体の状況:Enterprise Security Group Advisory for PHP2Shell
- SEPM:Symantec Endpoint Protection Security Update for PHP2Shell 注)ログインが必要
- Carbon Black App Control:Carbon Black App Control Security Advisory 注)ログインが必要
- CloudSOC SpanVA Appliance:CloudSOC SpanVA Applianceのセキュリティアドバイザリ 注)ログインが必要
- CASMA:Content Analysis and Malware Analysis Security Update for PHP2Shell 注)ログインが必要
- Symantec VIP、Ghost Solution Suite、Email Security.cloudなど(IMS製品):IMS Advisory for PHP2shell Vulnerabilities CVE-2026-109618 & CVE-2026-109619
公式情報は随時更新されます。最新の内容をご確認ください。
よくあるご質問(FAQ)
これまでにお問い合わせの多かったご質問と回答をまとめました。主にSEPMに関するご質問です。
Q1. 本脆弱性による製品への影響の詳細を教えてください。
A. 本脆弱性の詳細はセキュリティリスクにつながるため、公開を控えさせていただきます。
Q2. インターネットに接続していない閉鎖環境、もしくはインターネット接続に制限のある環境でも影響はありますか?
A. 閉鎖環境や、外部ネットワークとの通信を特定URL(例えばLiveUpdateサーバー等)に限定するアクセス制限構成では、インターネット経由での外部からの直接的な悪用リスクは低減されます。
しかしながら、マルウェア感染や不正アクセス等により同一ネットワーク内に侵入した脅威からの横展開によって、SEPMとの通信経路が悪用されるリスクは残ります。そのため、閉域網環境であっても、脆弱性が修正されたバージョンへのアップグレードを推奨いたします。
※バージョンアップ以外の恒久的な対処策は提供されておりません。
Q3. 暫定的な対策はありますか?
A. SEPMサーバーの設定変更等による暫定的な回避策はございません。
本脆弱性を狙った既知の攻撃について、SEPクライアントが検知・ブロックすることは可能ですが(詳細は「Q10」参照)、SEPMサーバー上の脆弱性そのものを解消するものではございません。
安全にご利用いただくための恒久対策は、SEPMの修正ビルドへのバージョンアップのみとなります。
Q4. SEPMでは、PHPはどのような役割を担っていますか?
A. SEPMにおいて、PHPはレポートなどの機能で重要な役割を担っています。
詳細な動作については製品の内部実装に関わる部分となるため、公開できる情報はございません。
Q5. SEPMでPHPを無効化する方法はありますか?
A. SEPM側でPHPを完全に無効化する公開手順は用意しておりません。
Q6. PHPを無効化した場合、どのような影響がありますか?
A. レポートの生成やログのエクスポートなど、コンソールの機能が使えなくなります。
PHPを無効にした場合、SEPMの機能は保証いたしかねます。無効にしたままでのご利用はお勧めいたしません。
Q7. 14.3 RU10より古いバージョン向けの修正ビルドはリリースされますか?
A. リリースの予定はございません。
修正を含む14.3 RU10、または14.4へのアップグレードをご検討ください。
Q8. EOSのバージョンを使用しています。14.3 RU10もしくは14.4へ直接アップグレードすることは可能でしょうか。アップグレード時の注意点はありますか?
A. サポート対象のアップグレードパスであれば、EOSに関わらず直接アップグレードが可能です。
注:SEPM 14.3 RU10および14.4では、Windows Server 2012/2012 R2のサポートが終了しています。
詳細は、Broadcom社の「最新バージョンの Symantec Endpoint Protection へのサポート対象およびサポート対象外のアップグレード パス」をご確認ください。
Q9. 本脆弱性によるインシデントや被害事例は報告されていますか?
A. 報告はございません。
Q10. SEP/SES/SEP 16で、本脆弱性を狙った攻撃を検知できますか?
A. 次の機能で検知・ブロックできます。
| ウイルス検知機能 | 20261022.003以降のパターンファイルで「Hacktool.Php2shell」として検知 |
| SONAR機能 | 既存のシグネチャでブロック |
| IPS機能 | 既存のシグネチャでブロック |
詳細は、Broadcom社の「PHP2Shell Vulnerabilities Allow Remote Code Execution in PHP Runtimes」(英語)をご確認ください。
SEPクライアントによる検知・ブロックは多層防御として有効ですが、SEPMサーバーに存在する脆弱性そのものを解消するものではございません。最も確実な対策は製品のバージョンアップとなりますので、修正ビルドの適用をお願いいたします。
Q11. SEPクライアントのアップグレードは必須でしょうか?(例:32bit環境のためRU5のまま、ACS対応のためRU7のまま)
A. SEPMでは、SEPMよりも低いバージョンのSEPクライアントを管理することが可能です。そのため、アップグレードは必ずしも必須ではございません。
ただし、最新のクライアントをサポートするOS環境をお使いの場合は、最新機能を活用いただくため、最新バージョンへのアップグレードを推奨いたします。
※GUP として動作しているクライアントは、SEPM と同じバージョンでの運用が必要です。
Q12. SEPMをアップグレードする際に、何か影響はありますか?
A. アップグレード処理の実行中は、一時的にSEPMとクライアント間の通信が行えなくなります。ただし、クライアント側の保護機能(ウイルス対策など)は引き続き稼働するため、業務運用上大きな影響を与えることはありません。
Q13. 修正を含む14.3 RU10もしくは14.4のSEPMへアップグレードする際、何か注意点はありますか?
A. 主な注意点は以下の通りです。
1)サービスの停止について
- 単一のSEPMサーバーの場合:アップグレードインストーラーを実行する前に、手動でSEPMサービスを停止しないでください(インストーラーが自動制御します)。
- 同一データベースを共有する複数台のSEPM構成の場合:最初に1台目のプライマリSEPMをアップグレードし、その間、DBを共有する他のSEPMサーバーのサービスは停止しておく必要があります。1台目のアップグレードが完了した後、2台目以降のサーバーを1台ずつ順次アップグレードします。
2)複製環境
- サイト間で複製を行っている場合は、アップグレード作業前に複製スケジュールを一時停止(または無効化)し、各サイトのプライマリSEPMから順次アップグレードしてください。
3)事前バックアップ
- 作業前に必ず、SEPMデータベースのバックアップおよびディザスタリカバリファイル(回復ファイル)の作成を行ってください。
Q14. 個別に手動でPHPを更新した場合、サポートはどのようになりますか?
A. 手動でのアップグレードはサポートいたしません。組み込みコンポーネントの更新は、SEPMのアップグレードが唯一の方法となります。
詳細は、Broadcom社の「Find the version of Apache Tomcat that installed with the Endpoint Protection Manager」(英語)をご確認ください。
お問い合わせ
本件のお問い合わせは、Broadcomサポートポータルからサポートケースを起票してお送りください。注)ログインが必要
起票の方法は「Step3.ケース申請方法」をご参照ください。その際、次の内容を書き添えていただくと、スムーズにご案内できます。
- 製品名とバージョン
- お使いのOS
- お問い合わせの内容
なお、各製品がPHPをどのように使っているかなど、製品の内部仕様についてはお答えできません。あらかじめご了承ください。
今後もBroadcom社から新しい情報が出しだい、この記事でお知らせします。
更新履歴
| 更新日時 | 内容 |
|---|---|
| 2026年11月02日 13:30 | Broadcom社のアドバイザリの更新を反映しました。 ・Content Analysis and Malware Analysis(CASMA)を「対応をお願いする製品」に移し、対象バージョンと修正版を掲載しました。 ・調査中の製品がなくなったため、「調査中の製品」の欄を削除しました。 ・「影響を受けない主な製品」のContent Analysis(CAS)に、CASMAとの違いを補足しました。 ・「公式情報」にCASMAのアドバイザリへのリンクを追加しました。 |
| 2026年10月28日 16:50 | 「よくあるご質問(FAQ)」のQ3、Q10の回答を訂正・補足しました。 |
| 2026年10月27日 17:45 | Broadcom社のアドバイザリの更新を反映しました。 ・「対応をお願いする製品」にCloudSOC SpanVA Applianceを追加しました。 ・CloudSOC CASB、Content Analysis(CAS)、Symantec Protection Engine(SPE)Consoleを「影響を受けない主な製品」に追加しました。 ・「調査中の製品」を追加しました(Content Analysis and Malware Analysis(CASMA))。 よくあるご質問(FAQ)を更新しました。 ・Q2、Q8の回答を訂正・補足しました。 ・Q11〜Q14を追加しました。 |
| 2026年10月23日 17:30 | 「よくあるご質問(FAQ)」を追加しました。 |
| 2026年10月23日 15:30 | 「公式情報」に、Symantec VIP・Email Security.cloudなど(IMS製品)のアドバイザリへのリンクを追加しました。 |
| 2026年10月23日 14:00 | 初版を掲載しました。 |
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